成果と価値
この一年で, 成果を出すことと仕事の価値を理解することの重要性を学んだ.
まず, 営利を目的とする会社組織の一員である以上は成果を出すことが最も重要な役目であることは間違いない. 利益を上げることが目的なのだとすると, 成果は売上の増大かコストの削減に大別される. そのどちらか, あるいは両方に強いインパクトを与える仕事をすることが成果を出すことだ.
成果が重要であると認識しつつ, 大した成果に結びつかない仕事ばかりしてしまうことがある. むしろ, 注意しなければ日々の雑事に埋没するのは簡単なことだ. そうならないようにするためには, 仕事に優先順位を付けて重要なこと, とりわけ重要だが緊急ではないことに取り組む時間を意識的に確保する必要がある.
ある仕事が重要かどうか判断するためには, その仕事の価値を理解しなければならない. 仕事の価値は, プロダクトへの理解, ひいては会社が営むビジネスへの理解と考察によって判断できる.
実は, 必ずしも仕事の価値を理解しなくとも成果を出すことはできる. 他人から与えられた仕事をこなすだけなら, 与えられた仕事の重要性を認識している必要はない. しかしそこから先, つまり仕事が所与のものである状態から, 仕事を自発的に見つけ, 他人へ割り振ることができる段階に行くために仕事の価値の理解が必要なのだ.
何をするか自分で決めるのであれば, 自分で仕事の価値を判断しなければならない. そして, 一人で働いているのでなければ周囲にその価値を説明することも必要だ. 価値を説明することで人々も成果を認識できる.
プロダクトを理解する, 仕事の価値を判断する, 仕事を提案する. 仕事を完了させ, その価値を説明する. そうやって成果を出す. プロダクトへの理解があって初めて価値判断が可能になり, 価値判断できることでインパクトの大きな成果を狙えるようになる.
ミニマリズム, 英語, OSS
最近ミニマリズムにハマっている. と言っても家中の物を処分してがらんとした部屋で暮らしているわけではない. 無駄を排除して重要なものに集中するという考えが気に入っている. それは私生活にも仕事にも活かされていて, 殆どのことは無駄なんじゃないかとか, 今一番大事なことは何だろうかと言うようなことをよく考えるようになった.
AI の隆盛と逆を行っているのかもしれないが, やはり英語は重要だと思う. 勉強のために TOEFL を受けたりもした. OSS にコントリビュートしたときもやり取りは英語だったし, そういえば原著で技術書を読んだこともあった.
次の一年
この一年でコンピュータ・アーキテクチャ, 並列処理, SQL を主に学んだ. 引き続き基礎を固める勉強を続けるのだが, それだけでなく何かの分野を深めていく勉強もしたい. 例えばデータベースなら SQL の書き方やテーブル設計はある程度分かってきたので, さらにデータベース内部の仕組みについて勉強すると言ったようなことをイメージしている.
OSS は非常に良い経験になったので, 今後より高度な事柄を学んでいくに当たって, 本だけでなく実際のプロジェクトに触れる機会を増やしたい.